財務トピックス(コンサルタントコラム)

成長をコミットさせられる社長だけが知っている資金調達戦略(1)

皆さんこんにちは。船井総合研究所石田武裕でございます。

我々の部署では成長期にある企業経営者より、
「資金繰りが苦しいので何とかしたい」
「売上も上がって、利益もそこそこ出ているのに全然お金が貯まらない」
といった経営相談を受けることが頻繁にあります。

もし、成長期に入る初期の段階からお金が貯まるような資金調達構造を知って、その通りに資金調達⇒運用を実現していたら、資金繰りの悩みをすっ飛ばして成長戦略が描け、より成長を加速させることができるのに(できたのに)ということをよく感じます。

 

1.成長期にある経営者が押さえておくべき資金調達のセンターピンとは

企業の成長ステージは【創業期】【成長期】【安定期】【再成長期】4つに大別されますが、本コラムでは、成長をコミットさせられている10%の社長だけが知っている、成長期における資金調達戦略について事例を交えてお伝えしたいと思います。

上記の成長ステージごとで必ずついて回るのは、貸借対照表つまりB/S(バランスシート)でいうと貸方(右側)において、資金調達をどのように行っていくか、資金調達戦略を立案することとも言い換えられます。

資金調達の種別でいえば、デット(負債の部)もしくはエクイティ(資本の部)の2つに大別されますが、本コラムでデット(負債の部)における資金調達手法についてお伝えしてまいります。

では、ここでいう成長を加速させたい企業、具体的には成長期フェーズにある企業が行うべき資金調達戦略とは何なのでしょうか?

資金調達=銀行借入で真っ先にやらなければならないことで思い浮かぶのは、一体何でしょうか?
数多くの銀行と面談し、ガンガン交渉を行うことで、
「借りられるだけ借りること?」
「銀行から安い金利で借入をすること?」
「担保や個人保証に依存せずに借入をすること?」
様々な選択肢が思い浮かぶと思います。

以上は成長期以外の創業期、安定期、再成長期においては、資金調達環境を改善するために必要な要素とはなりえます。

創業期においては、資金調達の金額を優先し目いっぱい借入をすることも必要でしょう。
安定期においては、支払利息軽減のため、金利引下げ交渉も必要でしょう。
また成長ステージとは別に、事業承継を行っていくフェーズにおいては、既存で差入をしている担保や個人保証を外していくという交渉も必要でしょう。

しかし、成長期にある企業において上記3点は資金調達戦略の中心、センターピンとすべき項目ではないのです。
このことは、特に成長期の過程にある経営者が誤解しやすい内容です。
誤解を恐れず言えば、成長期においては、上記3点を気にして資金調達をしていくフェーズではありません。

企業を成長させたい経営者が取るべき資金調達戦略の原理原則は、金利を安くすることでも、担保や個人保証を無しにすることでも、保証協会付融資ではなくプロパーで資金調達することでもありません。

事業に必要な運転資金について、「必要な時に資金調達を行い、お金が入ってきたら借入金を返せる体制」を構築すること、これにつきます。

それを理解するためには借金の種類について、返済方法に基づき2パターンに分類して考える必要があります。

下表をご覧ください。

成長を加速させられる経営者は資金使途ごとに色分けができていますが、成長がストップしてしまう経営者は資金使途ごとに色分けが出来ず資金調達しているといえます。

【最新版】銀行から好条件の“資金調達”を繰り返すための方法と実行手段17選」というテーマでより具体的に弊社島田より詳しく記事を書いております。
合わせてこちらもご覧ください。

 
次回、資金調達戦略のポイントを事例を用いてご紹介します。

次回の内容はこちら

【この記事を書いたコンサルタント】
石田 武裕

政府系金融機関にて10年超、融資営業・審査一体となった業務を経験した後、船井総合研究所に入社。
300社超の企業経営者に対する課題解決に向けた融資営業・審査業務を通じ、多岐にわたる業種の財務分析・審査・金融商品等に関する豊富な知識・経験を有する。
経営者の夢に寄り添いながらも、徹底した現場主義を貫き、企業経営者、従業員とともに汗をかいて支援に取り組むことをモットーとしている。

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