財務トピックス(コンサルタントコラム)

セミナーレポート(医科歯科薬局向け資金調達セミナー)

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「分院展開をしていこうと思うと不安がある。」
「借入が増えてきて銀行からもいろんな提案が来るようになったが何が正しいのかわからない。」
「経理も追い付かなくなっていて、月次決算が締まるのが遅く業績が把握できない。」

そんなお悩みを抱えている医科歯科業界の経営者の方は多いかと思われます。これまでのどんぶり勘定から抜け出して、計画的に事業拡大するためには、財務戦略が必須となってきます。今回は、財務に関するお悩みをお持ちの医科歯科業界の経営者の方々に向けて、企業規模別の「資金調達」「経理」に絞って重要なポイントをお伝えいたします。主に、分院展開を実施しながら、事業を拡大していくフェーズ(ステージ3)にテーマを絞って解説していきます。

1、医科歯科業界の財務の4ステージ

医科歯科業界では拠点数により以下の4つのステージに分けられ、それぞれで実施すべき施策が異なってきます。
今回は、色づけされた部分に関して詳しく説明させていただきます。
図表 

2、資金調達

ステージ3:プロパー証書貸付+プロパー当座貸越

経常運転資金を長期借入金(毎月返済型の借入)で金融機関から融資を受けている場合、キャッシュフローが良くなりません。
多くの法人はこの「お金がたまらない借り方」をしていることが多いため、プロパーでの資金調達 が実現できるようになったタイミングで、「キャッシュフローが最大化される借り方」に変えていく必要あります。
 ※経常運転資金とは企業が営業活動を進めるために必要な資金のこと
図表 

3、経理

ステージ3:クラウド化

分院を実施し、拠点が5か所以上になってくるとステージ2の自計化のみでは対応しきれない部分が出てくるため、ここで非常に大切になってくる経理の方法として、クラウド会計が挙げられます。

~これまでの会計とクラウド会計の違い~
〈これまでの会計〉
・財務状況をリアルタイムで把握できない
・試算表の数字が合わない
・経理業務が煩雑で人手が足りない
・経理を把握している人が1人しかいない

〈クラウド会計を導入〉
・財務状況がリアルタイムで反映
・経理処理状況が可視化でき、試算表の精度アップ
・自動仕訳とデータ連携で経理業務を効率化
・簡単仕組みで誰でも出来るように

クラウド会計を導入すると、経理業務がより簡単に、より早くできるように財務状況をより早く、より正しく、どこでも把握することができるようになります!!
クラウド会計の導入により、経理だけでなく、自社の業務効率全体を改善することが出来るため、導入を実施している医院も多くあります。

まずは、手元資金の確保を実施することが大切です。
そして、「キャッシュフローが最大化される借り方」に変えていくことで、手元資金を確保し、
金融機関からの融資を有利に進めることが出来ます。
そうすることで分院展開がしやすくなるため、事業拡大をしていきたいと考えている経営者の方にとって、今回紹介した財務戦略は非常に重要な知識になるでしょう。

船井総研財務では資金調達・財務管理をはじめとする財務戦略の立案・実行のお悩みを随時お受けしております。お申し込みは以下URLよりお申し込みください。
https://www.funai-finance.com/consultation
 
 

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【この記事を書いたコンサルタント】
財務支援部

船井総研の財務コンサルティングは、企業の業績アップを「資金と管理面」からバックアップする実行型コンサルティングです。
財務指標をただ算出してその上下を評価するのではなく、それらの指標をどのように経営判断、投資判断材料とするのか、持続的な成長を支える為に必要な資金調達額を最大にするための施策を検討、実行します。
攻めの投資を実現する際に最も大切なことは、その1期のみ最大の成果を出せることではなく、持続的に最大限の成長を継続することです。
それを資金面から実現する戦略をデザインします。

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