財務トピックス(コンサルタントコラム)

商工中金経営改革プログラムについて②

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「商工中金経営改革プログラムについて②」

前回、「商工中金経営改革プログラム」に基づき今後商工中金が重点的に取組む4つの分野を紹介させて頂きましたが、第二回は商工中金の取組み方針について紹介していきます。

商工中金は、新しく企業を4つのゾーンに分け、各企業のフェーズに合った支援スタイルを打ち出しました。
具体的には、企業の課題内容、財務内容により下記A~Dの4つのゾーンを設定。
ゾーンごとに課題解決に向けたソリューションの提案をしています。

・Aゾーン=キャッシュフロー着目融資
・Bゾーン=事業再生、経営改革
・Cゾーン=高リスク事業進出
・Dゾーン=新事業、創業


また、本経営改善プログラムでは、
重点分野への融資残高目標を2021年度までに31,100億円(2017年実績対比+21,300億円)と重点分野に対する融資強化を提言しています。
特筆すべきは、Aゾーン(キャッシュフロー着目融資)を2021年度までに2017年実績対比+15,500億円の見込設定をしており、本計画の中核分野であると言えます。

自社のキャッシュフローに見合わない借入をしている企業、ビジネスモデルに則さない調達をしている企には、こういった商工中金の施策を大いに活用しキャッシュフロー経営をしてみてはいかがでしょうか。
次回は、4つのゾーンを具体的にご紹介いたします。

【参考】
商工中金「商工中金経営改革プログラム」
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0493550_01.pdf

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【この記事を書いたコンサルタント】
財務支援部

船井総研の財務コンサルティングは、企業の業績アップを「資金と管理面」からバックアップする実行型コンサルティングです。
財務指標をただ算出してその上下を評価するのではなく、それらの指標をどのように経営判断、投資判断材料とするのか、持続的な成長を支える為に必要な資金調達額を最大にするための施策を検討、実行します。
攻めの投資を実現する際に最も大切なことは、その1期のみ最大の成果を出せることではなく、持続的に最大限の成長を継続することです。
それを資金面から実現する戦略をデザインします。

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