◤ゼロから分かる!事業計画の作り方!◢
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いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
近年、新型コロナウイルスの感染やデジタル技術の進化、ウクライナ情勢など、
事業の方針を見直さざるを得ない出来事が数多く発生しています。多くの経営者の方が、
既存事業をこれまでの延長線で成長させていくことが難しくなっていると
お感じになられているのではないでしょうか。
経営環境の予測が難しい昨今、経営判断の根拠なく既存の事業のみを行っていては、
企業や事業の持続的な成長は見込めません。
各事業がおかれている状況を客観的に分析し、
効果的な施策を戦略的に積み上げていく必要があるのです。
事業の目標を決め、客観的な分析を経て策定した戦略・施策を目に見える形にしたものが事業計画です。
事業計画書という数値を根拠とした経営判断を行っていくことで、
急速に変化する経営環境においても企業の持続的な成長が可能となります。
ただ、事業計画書といっても、
何から手を付ければ良いのか分からないという経営者の方もいらっしゃるかと思います。
今回は、事業計画書の作成方法について、詳しくお伝え致します。
事業計画書作成の3STEP!
事業計画書は、①損益計算書(P/L)、②貸借対照表(B/S)、③キャッシュフロー(CF)の順番に作成します。
「これまでP/L計画だけを立てていた…!」という方もいらっしゃるかと思いますが、P/Lだけでは投資後に自社の財務状況がどうなるのか、資金繰りは回るのかといった点が把握できません。
3表の連動した計画を立てることで
・資金調達のタイミングが明確になり、1~5年後を見据えた経営をすることができる
・投資可能な額・タイミングが分かり、数字を根拠に経営判断ができる
ようになるのです。
◆STEP.1 P/L計画の作成方法◆
P/L計画と聞いて、年次計画のみ立てていないでしょうか?
年次計画では、年間毎の数値目標と進捗を確認することはできますが、期中の目標数値がなく進捗が確認できません。そこで、P/L計画は月次計画に落とし込み、毎月試算表と照らし合わせて予実管理をすることが重要です。
予実管理をすることで、毎月の実績から課題を洗い出し翌月に取るべき施策を講じるというPDCAサイクルを回すことができます。
◆STEP.2 B/S計画の作成方法◆
B/S計画をP/L計画と連動させる際、どの項目を連動させれば良いのでしょうか。
以下の3点はP/Lと必ず連動させることで、自社の財務状況を捉えることが可能です。
①減価償却費
②当期利益
③成長率
また、借入計画は返済計画より引用し返済分と新規借入分で全体の借入がいくらになるのかを予測します。
◆ STEP.3 CF計画の作成方法◆
CF計画は、営業CF、投資CF、財務CFの項目を作成します。
ここでも、月末現預金とB/S上の現預金の一致、返済計画表とB/Sと財務CFの内容の一致等、P/L・B/Sと連動させることが大切になります。
この3つのSTEPを踏むことで、自社の財務を損益だけでなくB/S、資金繰りの面からも捉えた事業計画書を作成することができるのです。
事業計画書の活用方法とは?
事業計画書は作成して終わりではありません。
続いては、事業計画を最大限に活用するための戦術をお伝え致します。
◆事業計画活用術◆
①事業計画を試算表と照らし合わせ、毎月予実管理を行い
「業績分析→施策考案→行動」のPDCAを回すことで、
期中で決算に向けての軌道修正を可能となります。
さらに
②さらに部門別の事業計画に落とし込み、各部門長に管理いただくことで
数字意識を向上させることにも繋がります。
③会社の状況を数字で把握することで、投資の額・タイミングが明確
となり、5年・10年後に目指す会社像に向けて数値をもって経営判断
が可能となります。
上記のように事業計画を活用することで、
市況の先行きが見えない中でも、「自社が今行うべきこと」が見えてくるのです。
皆様には是非、適切な事業計画を作成し、経営へ活用いただきたいと思っております。
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