財務トピックス(コンサルタントコラム)

【コラム】燃料商社向け融資見直しセミナーの振り返り

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はじめに

当セミナーではタイトルの通り、燃料商社を営んでいる皆さまに対して、2021年に押さえておくべき燃料販売の時流や、取るべき財務戦略をお伝えいたしました。
本コラムではセミナーのポイントを振り返ります。

セミナーではまず最初に燃料商社が現在置かれている環境について、3つの指標を確認しました。

・ガソリンスタンド数の推移
 ⇒2010年から2019年の期間で年間千件~数百件のペースで減少。
・ガソリン販売量の推移
 ⇒2040年には燃料油の需要が半減することが予測されてる。
・EV車・ハイブリッド車販売数の推移
 ⇒過去10年間でEV社の販売量は250倍、ハイブリッド車は10倍に増加。

図表

このように燃料販売市場が縮小している中、燃料商社は新規事業への参入もしくは既存事業の強化が求められています。
しかし、どちらに取り組むにしても資金調達、財務管理などの財務戦略が必要不可欠となります。

そこで燃料商社が取るべき財務戦略のポイントとして以下の3つをお伝えしました。

図表

(1)燃料商社は時系列での財務把握が重要だ

燃料商社は繁忙期と閑散期があり、設備投資も運転資金も必要な業種であることから以下の項目を時系列で把握しておくことが重要となります。
・「運転資金・営業利益」どの程度の差が発生するのか
・保有している設備(店舗・基地・スタンド等)に対する「修繕コスト」
・今後1年でどの程度の「長期借入金の元金返済」が発生するか

(2)燃料商社はマージン(財務)管理が融資取引を決める

燃料商社は原油相場価格によって売上が左右されるため業績は好調でも減収となる場合があります。
しかし、お金の貸し手である金融機関は売上高をもとに格付けや営業を行う気質があります。(審査システムが売上・利益思考)

つまり原油相場価格が上下するだけで、銀行からの評価が下がる可能性があるということです。

このように外的環境により、金融機関からの評価も変化しやすい燃料商社は以下のようなマージンの管理が重要なポイントになります。
・「数量要因・単価要因」を管理するフォーマットの有無
・副業がある場合、油外商品は区別して管理しているか
・毎月、こうした財務情報を管理する担当・会議は存在するか

(3)燃料商社は担保・個人保証の是正が特に重要だ

燃料商社は地主企業も多く、数千万単位の設備を保有していることも珍しくない一方で、先代からの不動産担保が入ったままの企業も多いです。

上記のような理由によりお金の貸し手である金融機関は、その土地や資金を担保に何も考えずともお金を貸しやすい一方で燃料商社は融資の条件改善に取り組みにくい業界です。

融資条件の改善に取り組む際には以下の3つを実施し、自社から主導権をとって行動することが重要となります。
・自社の担保、保証関係は1枚のリスト化
・「極度保証」の確認
・自社が担保、保証なしで取引できるかの分析

燃料商社向け融資見直しセミナーの振り返りは以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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【この記事を書いたコンサルタント】
金融・M&A支援部

船井総研の財務コンサルティングは、企業の業績アップを「資金と管理面」からバックアップする実行型コンサルティングです。
財務指標をただ算出してその上下を評価するのではなく、それらの指標をどのように経営判断、投資判断材料とするのか、持続的な成長を支える為に必要な資金調達額を最大にするための施策を検討、実行します。
攻めの投資を実現する際に最も大切なことは、その1期のみ最大の成果を出せることではなく、持続的に最大限の成長を継続することです。
それを資金面から実現する戦略をデザインします。

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