日産自動車の虚偽有価証券報告書提出事件について
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最近、世間を大いに騒がせているニュースがあります。日本を代表する自動車企業である日産自動車の事件です。
日産自動車を経営危機から立て直したカリスマであるカルロス・ゴーン元会長が逮捕されました。逮捕理由としては、報酬を有価証券報告書に過少に記載した金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)です。
かつては、カリスマとして日産自動車を経営危機の淵から救い出した救世主として崇められました。しかし、その後、約20年が経過しても権力を掌握し会社を実質的に支配する関係が続いておりました。コストカッターとして名をはせた部分もあり、当時、解雇された従業員は複雑な思いを持ち、今回の騒動を見ていると思います。
コーポレート・ガバナンスが騒がれる時代です。日本を代表する上場企業においてまさかそのようなことが出来るという驚きがあります。
権力が集中されるということはメリット・デメリットの両面あります。経営者としての自制心や正義が試される部分かもしれません。中小企業の経営者であれば決算情報等は一部の権利関係者(債権者等のステークホルダー)にとどまります。会社の「コーポレート・ガバナンス」としての機能を健全に働かせるためには、監査や社外取締役の存在が重要になってきます。
今回の騒動の影響は日産だけにとどまらず、ルノーや仏政府へも波及し、さまざまな思惑が絡んできます。日産自動車や三菱自動車を取引先とする日本企業も多くあり、今後の動向が注目されます。
出典:証券取引等監査委員会ウェブサイト
(https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2018/2018/20181210-1.html)
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