財務トピックス(コンサルタントコラム)

将来を見据えた資金の備えを行っていますか?

  • 最終更新日/

こんにちは!
船井総合研究所、金融・M&A支援部の小松です。
 
令和初めての新年を迎え、気持ち新たに事業に邁進されている方も多いのではないでしょうか。
そんな経営者の皆様にとって必要不可欠なものは、何といっても「資金繰り」ではないでしょうか。
 
今回のコラムでは、その「資金繰り」について考えるきっかけとなるようなお話をさせて頂ければと思います。
 

◾︎フォワード・ルッキング(Forward Looking)の視点

 
上記の文章を読んで、
「今は資金繰りに余裕があるから問題ない」
「商売が上手くいければ大丈夫」
と思われた方、果たして本当にそれで良いでしょうか。
 
私は、前職である金融機関で約9年働いておりましたが、その間に多くの企業に融資を行ってきました。その過程で成長企業、衰退企業の両方を間近で見てきたわけですが、両者の経営者の思考には決定的な違いがあり、それが「現在を見ているか」「将来を見ているか」ということです。
もう少し平易に言うと、「しっかり将来を見据えて現時点における最善策をとっているか」ということです。順調に成長している企業は、将来に向けた新事業の種蒔き、人財採用、本業強化に向けた具体的なアクションの立案等といった「本業に関すること」だけでなく「将来を見据えた資金繰り」でも先手先手を打っておられました。
 
例えば、「今は借入金の返済負担はさほど重くないが、今夏に新規出店する予定であり、その借入返済が開始したら資金繰りはどうなるか。本来なら投資対象から収益を上げるのが理想だが、商売の立ち上がりが想定よりも半年遅かったらどうなるか。」
こういった将来のリスクを把握し、更には正確に定量化した上で備えをされていたように思います。
 
この話を聞いて、「ギクッ」と思われませんでしたか?
最近で言うと消費増税などが考えられますが、「ここまで集客・販売が落ち込むとは…」と感じた方も多かったのではないでしょうか。私がお伝えしたいことは、「当時、今のような資金繰りとなることを想定されていましたか。そして、それに向けた備えをされていましたか。」ということです。
 

◾︎中小企業の実態

ただ実際のところ、このあたりまでしっかり想定されて資金の備えをしている方は少ないように感じます。今も多くの経営者とお会いしますが、「まさかこんなになるとは・・・」といった言葉を聞きます。
 
同規模の同業他社で事業ドメインや事業戦略が類似している場合、成長スピードや事業継続の観点で大きな差異が生じることとなります。つまり「資金繰り戦略」=「市場競争力」にも繋がるものであり、本業同様、将来を見据えたしっかりとした準備が必要ということです。
 

■どうやって資金繰りの備えを行うのか

 
とは言え、「忽ちに要らないお金を予め借入しておくのが正解」とは全く思いません。
むしろ、不必要に借入金の毎月返済額を増やすこととなるため、最適な手段ではないと考えています。では、どうするべきなのか。
 
それは、「借入の見直しによる借り方の適正化」を図るということです。現状の借入総額は変えず、その借入の中身を「毎月返済が必要な借入」「毎月返済が不要な借入」にしっかりと分けることで月々の返済負担を軽減し、今まで以上に手元に現金が残る状態を創出します。
そうすれば「まさか」の事態が起こった場合にも、今よりも余裕をもって臨めます。
 
また手元に現金が残る状態にもなるため、わざわざ金融機関から借入をしなくても自己資金で機動的にヒト・モノ・情報などへの投資ができるようになることも考えられます。「あの立地に出店すれば間違いなく商売が成功するのに、金融機関が出店資金を融資してくれない・・・」なんていう悩みが解消されるかもれません。
 
「本当にそんなことが可能なのか」「具体的なイメージが湧きづらい」をいったこともあるかと思います。
 
次回のコラムでは、実際に上記を実践された企業様の事例をご紹介させていただきますので、乞うご期待頂ければと思います。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【この記事を書いたコンサルタント】
小松 靖教

高知県出身。大学卒業後、地方銀行で約9年間勤務。
前職では累計100社超の中小企業を担当、豊富な営業・融資経験を強みとしている。また本部にて外国為替取引や海外取引・進出時の資金調達支援業務に従事した経験を持つなど幅広い金融知識で企業支援を行っている。
「実態を知り、最善策を立案する」をコンサルティングの信条とし、現場に出向き、経営者と密にコミュニケーションを取ることを重視する。常に誠実に、常に真剣に経営者と向き合うコンサルティングを実践している。

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