財務トピックス(コンサルタントコラム)

【DLレポート付】使えるお金はあと、どれくらい?~コロナで変化する金融時流~

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コロナ禍でより重要になる財務経営のすすめ
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はじめに

現在、中小企業の多くの経営者の方が難しい時代になったと感じられていると思います。

財務的な話で言えば、コロナ対策融資もあり、歴史的に見ても今はお金を借りやすい状況にあると言えます。
コロナの融資をどのように使うのか?
どれくらいまで投資にまわすのか?
今、判断を迫られている経営者の方も多いかと思います。

半年、1年後にはこれまで想像しないような金融時流へ変化していくことが予想されます。
少し先に起こりうる出来事を皆様にお伝えしますので、皆様には今から準備と対策を進めていただければと思います。

①企業倒産数の増加
②銀行体力の低下
③融資姿勢の二極化

①企業倒産の増加

現在は、歴史的に見てもお金が借りやすい状況と言えます。
コロナ後には一時倒産数も増えたというニュースを耳にされていたかと思いますが、9月末時点では昨年度と比較しても倒産数は減少しています。

これは、コロナ対策融資を借りたことにより当面の資金繰りをしのいだ企業が増加していると言えるのではないでしょうか。
ただ、このような状況も長く続くとは考えられません。
コロナ対策融資もいつまでも続くものではありません。

このような対策融資が終わった後に、再度融資を受けようとしても受けられない企業が増えることで企業の倒産数が増加することが予想されます。
つまり、企業の倒産数は現状では先送りにされている問題と言えます。

②銀行体力の低下

企業の倒産が増加する。もしくは、コロナによる業績が悪化する企業が増えた時には銀行は損失を計上します。

銀行は融資の返済可能性を検証し、そのリスクに応じてあらかじめ引当金を積むことによって将来の損失に備えます。
つまり、企業の倒産前から銀行は融資先の業績によって引当金を積むことで損失を前倒しで計上しているのです。
よって、業績悪化企業が増えれば増えるほど、引当金も増加し、銀行の収益へ大きな影響を与えます。

銀行が置かれる環境は、マイナス金利の導入により、厳しさに拍車がかかった状態でした。
地銀の再編なども囁かれるなか、銀行の収益はコロナの影響によりさらに厳しくなることが想定されます。

③融資姿勢の二極化

ここまで説明した流れになってくるとどのようなことが想定されるのでしょうか?

まず、一つには融資が厳しくなることが想定されます。
銀行自体の体力が低下し、リスクを取ることに消極的になってしまいます。
そうなれば、財務が一時的に悪い企業に対しても融資が厳しくなってしまいます。
また、保証協会や担保・保証への依存も高くなってくることが想定されます。
融資自体もそうですが、条件面でみた場合でも厳しくなってしまうことが予想されます。
つまり、良い財務の企業へはどんどん融資の売込みを行うのに、財務が悪化した企業へは貸し渋るという構図の二極化がより進むことが予想されます。

「財務戦略」を勉強し、実践するために

このような将来が待ち構えてくる中で、自社はどのような対策を取るべきなのでしょうか?
今、借りたお金をどのように有効に使うべきか?
組織を強くするためにHD化やIPOを考えるべきなのか?
どれくらいまでなら新たな投資にお金を使えるのか?

今こそ、経営のヒントとして財務を切り口として成功企業の取組みや成功事例に学ぶことが必要ではないでしょうか?

船井総研では、財務系フォーラムとして
キャッシュフロー経営フォーラム
戦略財務経営フォーラムの2つのフォーラムがあります。

キャッシュフロー経営フォーラムでは財務の基本的な考え方や対金融機関向けに使える知識をお伝えするフォーラムになっています。

一方、戦略財務経理フォーラムとは、たちまちお金には困っていないものの今後の経営で漠然として財務の不安がある経営者様向け。もしくは、戦略的に財務を使えるようになりたいという経営者様向けに「次の経営のヒント」をお伝えするフォーラムです。

この1年間のテーマとしては、

「業界再編の流れを先取り!アフターコロナに向けたM&A戦略」
「上場企業元CFOから学ぶ上場のメリットと企業番頭としてのCFOの役割」
「本気で考えるHD化」 など

このようなテーマで開催を実施しております。
基本的には毎回、ビックゲストを立て、財務で活用されている手法やヒントをお伝えしております。

未来を過度に恐れるのではなく、今からできる対策をしっかりと取り、次の成長のチャンスを手にしていただきたいと思います。

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船井総研の財務コンサルティングは、企業の業績アップを「資金と管理面」からバックアップする実行型コンサルティングです。
財務指標をただ算出してその上下を評価するのではなく、それらの指標をどのように経営判断、投資判断材料とするのか、持続的な成長を支える為に必要な資金調達額を最大にするための施策を検討、実行します。
攻めの投資を実現する際に最も大切なことは、その1期のみ最大の成果を出せることではなく、持続的に最大限の成長を継続することです。
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