財務トピックス(コンサルタントコラム)

90%の経営者が知らないお⾦の悩みを解決する3つのポイント

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「お金を借りるときに気を付けなければいけないポイントは?」
「利益が出ていてもお金が残らない」
「お金の流れが見えず、いくら使っていいのかがわからない」

皆様も、このようにお金のことで頭を悩ませているのではないでしょうか。

経営者の悩みの中で、最も大きいものの一つが「お金」についてです。

多くの経営者は、その中でも特に、お金の「借り方」「残し方」「回し方」に悩まれています。そこで今回は、この3つについてポイントを絞ってお伝えしたいと思います。

 

お金の「借り方」

近年フィンテックの台頭により資金調達の多様化が進んでいます。しかし、依然、中小企業の資金調達手段のほとんどが金融機関からの借入です。つまり、お金の借り方を知るためには、金融機関のお金の「貸し方」を押さえる必要があります。

金融機関は2つの目線で審査を行います。お金を貸して大丈夫なのかを、「会社」と「案件」のそれぞれについて審査をするのです。「会社」については、決算書の数字を基に会社の返済能力や安全性などを審査されます。「案件」については、投資によって増える収益で返済ができるかどうか、会社にとって必要な投資かどうか、などを審査されます。

 

お金の「残し方」

お金を残すために、最も重視すべきポイントは「いつ、いくら返済するのか」ということです。つまり、「返済方法」と「返済期間」ということです。

借りたお金を何に使って(=資金使途)、どのようなお金で返すのか(=返済原資)によって、返済方法と期間は決まります。この返済方法と期間を間違えた借り方をしてしまうと、キャッシュフローのバランスが崩れてしまい、お金が残らない財務体質になってしまいます。

 

お金の「回し方」

お金の回し方がわからない根本の原因は、そもそもお金がどのように回っているか現状を把握できていない所にあります。お金の流れを見える化するためには、「資金繰り表の作成」が必要になります。

まずは資金繰り表の過去1年分の実績を見ることで、自社のお金の流れがわかります。その実績を踏まえて今後1年分の事業計画を基に資金繰り予定を立てることで、いつ・いくら必要になるかを事前に把握することができるようになります。

お金の「借り方」「残し方」「回し方」をマスターすることで、驚くほどお金についての悩みは少なくなります。お金についての悩みがある経営者は、まずこの3つを押さえることが必要です。
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【この記事を書いたコンサルタント】
谷 翔太

大学卒業後、地方銀行に入社。銀行では5年間勤務し、中小企業を対象に法人営業を経験。
船井総合研究所に入社後、企業の成長を財務面からサポートし、企業のステージに合わせた最適な財務提案が経営者から高く評価されている。
近年は、資金調達や金融機関対策の支援だけでなく、財務管理体制の構築の支援にも注力している。

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