財務トピックス(コンサルタントコラム)

「攻め」も「守り」も財務で乗り切る 事業戦略シリーズまとめ

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変化の激しい時代でも、成長を加速させるための財務戦略とは?

ここまで、M&Aを実践していくために、いかに資金調達をうまく実践するか。
そもそも、金融機関から良い条件を引き出すためにどのように見られるか(=説明するか)を把握するということをお伝えしてきました。

◎シリーズ(1)M&Aで事業成長!の前に、会社を買うための体制とおカネ、整えていますか?

◎シリーズ(2)「私募債」による資金調達で仕入れを増やし、売上倍増!

◎シリーズ(3)資金調達を最大化する関連会社の「見せ方」

何より重要なことは事前の準備です。
借入の仕方や関連会社の見せ方、資金調達余力の作り方など必要な項目を解説してきました。
 
事前の準備が出来ていない企業でよくあるケースとして、M&Aの話が出てきても、「金融機関が融資をしてくれるかどうか次第」というケースです。

金融機関との関係性がうまく構築出来ていないと上記のような話になってしまいます。
実は、ここ数年間は資金調達に有利な時代だと言えます。

資金調達に有利な時代と言われてピンとこない経営者もいらっしゃるかもしれません。
その場合、実はチャンスと言えます。
資金調達を有利に進めるためには今回のメルマガでお伝えしたポイントをしっかりと押さえたうえで、論理的に(数字を根拠として)金融機関と対話していくことが必要です。

ただ、有利な時代だからと言って何でもかんでも恩恵を受けるという時代ではありません。
金融機関が押さえるポイントを踏まえて、こちらから能動的な動きを実践していくことが必要です。
しっかりとポイントを踏まえて実践すれば、劇的に金融環境を変えていくことも可能です。

話は少し変わりますが、最近は景況感の悪化を感じ、日本全体として経済が停滞していくのではという不安をお持ちの経営者も多いかと思います。
実は今までお伝えしたポイントは「守り」の財務でも活用していくことが可能です。

財務を上手く使えば「攻め(矛)」にも「守り(盾)」にも活用出来ます。
ただし、事前準備をしっかりとしていることが前提です。
世の中が不景気で大変な時こそ、次の成長のための準備をすることが重要です。
事前準備が出来るということはすなわち、自社の財務を把握していると言えます。

自社の財務を把握していれば
「あと10億円資金調達しても、自己資本比率2割を維持できるので問題ない」
「このM&Aで5億円資金調達をしても、毎月の借入返済後で1,000万円以上の手元資金を残せる」
「不動産仕入れで3億円のまとまった資金調達が必要だけど、全体のキャッシュフローを考えて一部、私募債・期日一括返済型を活用しよう」
「不景気だけど、お金の流れから3億円程度多めに現預金を持っていれば、半年は問題ない」
「グループ4社で合算1億円以上のキャッシュフローが出ており、業績は堅調と判断できる」
「もし半年営業停止しても、遊休不動産と一部の有価証券を売却して1億円現金にすれば、問題ない」

このように、「攻め」も「守り」もどちらのフェーズにおいても財務の土台は必要です。
財務を勘に頼ると急激な変化が起こった時には対処に苦労します。

今回はM&Aを中心とした「攻め」の話をお伝えしていきました。
財務とはあくまで経営者の「経営戦略を実現するためのツール」です。
このツールをどのように使うかが経営者には求められています。

以上、ここまで事業戦略シリーズをお読みいただきありがとうございました。
次回以降、事業戦略も含めて財務に関する様々なテーマのコラムをアップいたします。
今後ともよろしくお願いいたします。

【この記事を書いたコンサルタント】
片山 孝章

メガバンクの法人営業担当として3年勤務したのち、船井総合研究所に中途入社。 3年の勤務ながら地方拠点・都市拠点の両方を経験し、
スタートアップ企業に対する創業支援融資から、中堅~大企業向けの各種金融業務を学ぶ。 現在は若手担当者ならではの素早く、小回りの利いた対応を心がけることで、 経営者の表面的ニーズのみならず、想いにも寄り添える提案を心がけている。

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