財務トピックス(コンサルタントコラム)

1億増収をわずか1期で達成した秘策は「〇〇」

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「財務」は難しくない!
「ざっくり・大まかに」さえ習得すれば、1年・1億円の増収に寄与する必殺のエンジンとなる!

「いやあ、またうまいこと言って。財務分析なんてそう簡単には覚えられないでしょ」
「簿記も持っていないし、決算書をもらっても内容がちんぷんかんぷんで…」
「というより、財務なんて勉強したところで、売上・利益のアップにつながるイメージがないのだが」

と、早速表題に突っ込みを入れたくなった方も多かったのではないでしょうか。
ご指摘の通り、たしかに「財務」というテーマは、決算書・試算表といった税理士・会計士といった有資格者の先生にいただいた資料を用いて、数字を根拠に語るものであるため、周囲で「大切です!重要です!」と言われたところで、つかみどころがなさ過ぎてなかなか取り掛かりにくいといった背景もあるかもしれません。

しかし企業経営者にとって最も重要なことは、会計資格に合格するレベルで財務知識を理解することや、完ぺきに暗記することではありません。
あくまで「経営の現場ですぐに活用できるように」「1つの明確な判断軸、武器として」財務を活用できれば、それで構わないわけです。

経営現場での財務はざっくり・大まかに、今すぐに使える形で

習得していくことこそ、実は重要なポイントです。
今回はこうした財務のポイントを押さえたことで明確な判断軸を得て、わずか1年間で売上1億円の増収を達成した成功企業の事例も用いて、いかに財務が企業を伸ばすエンジンとして魅力的なものかについて、お伝えしていきます。

まずは”完成品を眺める”べし 財務の「ざっくり4項目」

財務はとにかくまずおおまかに、現場で活用するために落とし込みをすることが大切と冒頭にお伝えしましたが、とはいえやはり決算書・試算表の数字に基づき、根拠をもって分析されるものです。
計算式もきっちり存在しますし、計算するためにどこを見て材料を集めるのかも明確に決まっているので、「なんだ、やっぱり勉強が必要なのか」と感じてしまうかもしれません。しかし何度も指摘をしますが、経営における財務を活用するゴールは何よりも「使える」ということ。

筆者はまず計算式を暗記するようなことはせず、書籍などを使って何とかでも指標を計算してみて、それをどのように判断するか、つまり「完成した料理(財務指標)の味をどう判断するか」の方にとにかく注力してほしいと考えています。

【表1】財務を判断する際の「ざっくり4項目」フォーム

たとえば、料理の味を判断する1つの方法として、上記の【表1】のような順番で各種財務指標を並べ、
(1)お金の借り方(1~3)
借入は経営に必要な運転資金名目なのか、それとも設備その他の借入名目の方が多いのか
(2)収益力・返済能力(4,5)
自社はどの程度現預金を儲ける企業で、それを元手に何年で融資を返済できるのか
(3)B/S(貸借対照表)のバランス(6,7)
自社のこれまで積み上げた企業体力と、借入のバランスは適切なのかどうか
(4)資金繰り(8,9)
 自社は資金繰りをきっちり回してお金を蓄積できる企業か

という、4項目で「ざっくり」ととらえる手法を取ってはいかがでしょうか。
今回は個別財務指標の細かい計算式や、その意味に関しては割愛し、次回以降のコラムで特に重要なポイントの活用法を公開したいと思いますが、実は財務指標も、最重要項目を何とか見様見真似でまとめさえすれば、最後はたった4つのことが把握できれば、経営の判断軸として役立つことがイメージできたのではないでしょうか。

【表1】の内容は次回以降のコラムでもう少し深堀りしていきますので、ぜひ頭の片隅に置いていただければと思います。

成功企業は財務に「優先順位」がある

また、前述のようにざっくりと自社財務をつかんだ企業は、それを経営のアクセル、あるいは有事の際のブレーキとして有効活用し、前述のとおり売上・利益をしっかり伸ばすことに成功しています。
たとえば不動産仲介・売買・管理業務等を手掛ける企業Aは、これまでもプロである社長が営業数字を管理し、決して数字に疎い体質の企業ではありませんでしたが、こと「財務」という話になると何が大事かわからず、苦手意識がある状況が続いていました。

一方で不動産業はとにかく資金調達力、つまり不動産在庫を抱える力がモノを言う業界であり、ずさんな管理で財務が悪化し、資金調達の窓口である金融機関にそっぽを向かれてしまうと経営の土台が揺らぎかねません。
社長はこうした背景を理解して財務管理強化の重要性を感じ、まずは数ある財務指標のなかから、特に自社にとって重要である「在庫を抱えるために今、いくら借りるべきか」を判断できる指標(運転資金)を月試算表で管理、予測することにしました。
その結果、

・今まで渋られていた不動産買い取り資金の融資枠を1億円以上設定することができた!
・「あといくら仕入れられるのか」を理解したことで、資金繰りに余裕が生まれた!
・6か月先の資金繰りと、仕入れたい物件の金額を比較検討でき、経営判断のレベルが向上した!
・資金調達力の向上で大型不動産も仕入れられる体制ができ、結果として売上が1億円以上伸びた!

といった、目に見える成果を手にすることができました。

このコラムのなかでは何度も「財務はざっくり、おおまかに」を唱えていますが、企業Aの経営者はさらに自社にとってはどの指標が重要かを把握し、それを現場の「在庫管理」というレベルに落とし込みをした点で、まさに大成功事例ということができるのではないでしょうか。

【まとめ】事業加速の触媒として、まずは第1歩を

今回は、「財務」というものを難しいものとなんとなくないがしろにせず、ポイントを押さえて向き合い、経営の現場で活かした企業の事例を交えて、財務は決して難しくなく、むしろ事業を加速させる1つの触媒となるというお話をしてきました。
企業Aの経営者のように、いち早くその魅力に気付いて事業を伸ばした事例もある一方、いつまでも一歩目を踏み出すことができず、重要性に気付いた頃にはもう財務にしっかり腰を据えていられる状況ではなくなっている…といった失敗事例もあるかもしれません。

コラムを読んでいただいた読者の皆様が、これをきっかけにどの「第1歩」を踏み出したいと思っていただけたのであれば、幸いです。

次回3月5日は「新規事業で増収1億円!秘訣はその『〇〇』にあった」をお送り致します。

―――――
ところで、今回のコラムで登場した「企業A」の経営者様が、
東京・大阪2日連続開催で、成功事例の「生の声」を語ってくださることになりました。
ぜひ今回のコラムの内容だけではなく、より具体的な手法・事例を感じていただければ幸いです。
コンサルタント一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。


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=セミナー概要=
【第1講座】「令和も負けないための不動産業界最新時流」
<講師>株式会社 船井総合研究所 賃貸支援部
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【この記事を書いたコンサルタント】
片山 孝章

メガバンクの法人営業担当として3年勤務したのち、船井総合研究所に中途入社。 3年の勤務ながら地方拠点・都市拠点の両方を経験し、
スタートアップ企業に対する創業支援融資から、中堅~大企業向けの各種金融業務を学ぶ。 現在は若手担当者ならではの素早く、小回りの利いた対応を心がけることで、 経営者の表面的ニーズのみならず、想いにも寄り添える提案を心がけている。

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