財務トピックス(コンサルタントコラム)

◤セミナーレポート【年商30億円を突破したい経営者向け財務セミナー】

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本コラムでは、【WEBセミナー】「年商30億円を突破したい経営者向け財務セミナー」の振り返りについてお伝えさせていただきます。

年商30億円に近づいてくると、売上が1億円、5億円、10億円と順調に伸びてきた会社の成長スピードがガクッと下がることは少なくありません。

今回は、年商30億円を目指す企業、もしくは30億円を超してさらに事業拡大を目指す経営者の方に、事業拡大を阻害する財務の課題について解説し、
また、財務課題を短期間で解決した成功事例について共有したいと思います。

◆なぜ年商30億円に「財務」が重要なのか
◆大型投資を実現させたA社の「財務成功事例」
◆A社のように戦略的な財務戦略を考えるには

◆なぜ年商30億円に「財務」が重要なのか

年商2桁億円の規模になるには、売上を作る仕組みや人員体制が整っていることが前提となります。
また次のステップとしてこの売上を伸ばす基盤を活用し、さらに事業拡大を目指していこうと考える経営者様は多いのではないでしょうか。

しかしながら、売上が5億、10億、15億と順調に伸びて、
「事業規模をこれからさらに拡大したい!」と考えている
経営者様こそ、直面しやすい経営課題が「財務」です。

なぜ、ある一定規模まで事業が拡大すると、「財務」が課題になりやすいかというと、
年商が一定規模になると、「投資」をしないと事業拡大は難しいためです。
(ここでいう投資とは業種ごとに様々ですが、例えば新規設備導入や改修、人材の採用、出店などです。)

事業規模が大きくなるにつれて、投資額も大きくなり
これまで多くても5,000万円ほどの規模だった投資額が1億円に
1億円ほどの規模だった投資額が5億円に大きくなります。

これまでは、経営者の肌感覚やカンで判断していた事業拡大への投資ですが、
年商30億円にもなると、「定量的な経営数字による判断軸」が必須になります。
この「定量的な経営数字」を把握するために、財務が重要なのです。

◆大型投資を実現させたA社の「財務成功事例」

A社年商26億円の設備工事、卸売業を行っている会社です。
近年では新規事業に取り組んだりとさらに事業規模を拡大する取り組みを進めているなかで
約7億円を投資して本社を建て替える計画がありました。

投資額も多額であり、自社の金融機関との付き合い方も見直す必要性も感じている中で
今回の大型投資には、戦略的な投資戦略及び資金調達が必要であったことは明らかでした。

そこでA社は次の3ステップで大型投資、資金調達を進めました。

【第一ステップ】新規銀行の開拓
【第二ステップ】無担保、無保証化
【第三ステップ】大型投資

まず最初のステップである「新規銀行の開拓」では
新規2行に無保証の当座貸越枠を2億円解説しました。
ここでの狙いは、既存銀行に対して融資条件の改善でした。

次のステップでは、メインバンクを含めた既存銀行の既存借入の条件の改善を行いました。
ステップ1で「新規銀行の開拓」を行っていたので、交渉は順調に進み、
無事に既存借入を「無担保、無保証化」することに成功。
また、当座貸越枠の増枠も行いました。

そして、第三ステップ「大型投資」では、
メインバンクを幹事行とする協調融資を実行することができました。

このようにA社は戦略的な調達戦略をとることで、大型投資を実現することができたのです。

◆A社のように戦略的な財務戦略を考えるには

このように大型投資を協調融資組成により達成したA社ですが、
もともとの財務状況には多くの改善余地がありました。

試算表が出てくるのが遅かったり、金融機関からの提案をそのまま聞いていたという課題の中で、
まず最初に取り組んだのが自社の財務を知ることでした。

同業界平均と比べて自社の財務状況はどうなのか?
(現預金水準、自己資本比率、債務償還年数など)
また、現在の銀行との取引状況は?
(銀行ごとのシェア、借入本数、借入額、個人保証、担保など)

このような財務情報を収集して整理することが、A社のような機動的な財務戦略を実施する第一歩でした。

◆まとめ

いかがでしたでしょうか?
年商30億円をめざす企業にとって、財務は非常に重要になってきます。

事業拡大を目指す経営者の方は、一度自社の財務状況を確認して今後の投資戦略を見直してみましょう。
また、船井総研では経営に関する相談会を無料で実施しています。
年商30億円を超え、事業拡大のための投資を実現したいと考えている経営者様は是非一度ご相談くださいませ。

お読みいただき、ありがとうございました
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【この記事を書いたコンサルタント】
財務支援部

船井総研の財務コンサルティングは、企業の業績アップを「資金と管理面」からバックアップする実行型コンサルティングです。
財務指標をただ算出してその上下を評価するのではなく、それらの指標をどのように経営判断、投資判断材料とするのか、持続的な成長を支える為に必要な資金調達額を最大にするための施策を検討、実行します。
攻めの投資を実現する際に最も大切なことは、その1期のみ最大の成果を出せることではなく、持続的に最大限の成長を継続することです。
それを資金面から実現する戦略をデザインします。

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