採用資金 ~財務の基礎知識~
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採用資金とは
採用資金とは、その名の通り、人材の採用にかかる資金のことです。
採用費だけではなく、採用後の人件費も含めて考える必要があります。
人材不足により年々高騰傾向にある採用資金ですが、ここ数年、資金繰り悪化の原因となるケースが非常に増えています。
特に最近増えているのが採用後に資金繰りが苦しくなるケースです。
採用後に資金繰りが苦しくなってしまうケース
例えば、ある企業は採用戦略が上手く当たり、想定以上の採用ができたのですが、その結果資金繰りが苦しくなりました。
どういうことかというと、大量採用により人件費が増加し、その後採用した社員が稼ぎ出すまでに時間がかかり資金繰りが苦しくなるというケースです。
つまり、人件費はすぐに発生しますが、採用した社員が稼ぎ出すまでにはどうしても時間がかかるため、そのタイムラグが資金繰りに大きな影響を与えてしまいました。
資金繰りが悪化した場合の1番の問題
採用で資金繰りが悪化するケースでの一番の問題は、銀行から資金調達をしにくい点です。
実際に、上記の企業でも銀行からの資金調達に苦しみました。
理由は、人材採用は設備投資として見てもらえず、ただ単に業績が悪化していると見られてしまうからです。
採用で資金繰りが悪化しないようにするために押さえるべきポイント
採用で資金繰りが悪化しないようにするために押さえるべきポイントは三つあります。
一つ目は、人材が稼ぎ出すまでの期間と金額を把握すること。
つまり、一年目にいくら、二年目にいくら稼ぐかということを把握することで資金繰りを立てやすくなります。
二つ目は、資金繰り表を作成し、資金繰りの予測をすることです。
予測を立てることで、採用によりいくら資金が必要になるかを把握することができます。
そして三つ目が、資金不足が見込まれる金額を事前に調達することです。
採用後に人件費が増えてからだと人件費が利益を圧迫して業績が悪くなったように見えてしまうため、採用前に調達する必要があります。
特に、今後人材採用に力を入れていく企業ほどこの三つのポイントを押さえて採用を進めることをおすすめします。
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