財務トピックス(コンサルタントコラム)

決算時における銀行との付き合い方

こんにちは。
金融財務部の鈴木です。

皆様の中には、
「銀行からお金を借りてくれ、借りてくれとセールスされて困っている」
「付き合いでお金を借りたのに、本当に必要な時に貸してくれなかった」

といったお悩みを持っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

本日は、決算時における銀行との付き合い方についてお話させて頂きます。

国税庁の統計情報によると、
全国260万社の申告法人数のうち約20%の法人が3月決算とのことです。
もちろん年間で一番割合が多い月であり、
お読みいただいている皆さんも3月決算という方が多いのではないでしょうか。

3月は銀行にとっても、大事な大事な決算月です。
銀行には、決算の目標(特に貸出残高)があるので、
年度末が近くなると色々なことを言ってくる担当者がいると思います。
「金利安くするので、借りてください」「4月に全額返済していいので借りてください」
「極端な話使わなくても良いので、3月借入の実績を作ってください」等、
なりふり構わずセールスしてくる場合があると思います。

銀行との取引関係を考えた場合、セールスに応じざるを得ないこともあると思います。
ですが、一歩引いて借入をした場合の財務への影響を考えてみて下さい。

銀行では、融資判断の際に、財務指標の安全性指標を重要視し、検討か否か判断しています。
不要な借入は、安全性指標の悪化を招くことがあり、
本来は借入後の財務指標を考慮したうえで借入する必要があります。

例えば、総資本1億円 純資産2千万の企業が5千万を借入したとします。
自己資本比率でみると、
借入前は、純資産(2千万)÷総資本(1億円)  ×100=20% なのに対し、
借入後は、純資産(2千万)÷総資本(1億5千万)×100=13.33%
と言ったように、借入により自己資本比率が低下してしまうのです。

安全指数の低下は、次回行われる銀行内部の格付けを悪化させる可能性があり、
銀行にとっては貸しづらく、企業にとっては借りづらい状況になり、
今後の経営に悪影響を与えてしまいます。
銀行は「雨の日に傘を取り上げ、晴れの日は傘を差しだす。」とよく言われますが、
お互いが不幸にならないために、上手に銀行と付き合う事が重要になります。

銀行との長期的な取引を優先し、敵対関係ではなく、協力関係を築くべきであり、
協力できるところは協力し、
譲れないところはあらかじめ譲れないというスタンスを目指しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【この記事を書いたコンサルタント】
鈴木 浩史

千葉県出身。大学卒業後、信用組合に入社。
5年超、個人・法人営業に従事し、3期連続営業No.1となる。また、事業性評価による融資実績を持ち、社内のモデル事業として取り上げられる等、常に経営者の身になってソリューション提供を実施。
船井総合研究所に入社後は、財務診断、事業計画策定、銀行交渉を通して、経営者が描く企業像の実現を追及している

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