財務トピックス(コンサルタントコラム)

株式投資型クラウドファンディングと地方銀行

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皆様こんにちは。

船井総合研究所金融財務支援部の堀口と申します。

 

今回は株式投資型クラウドファンディングをピックアップし、地方銀行のこれからについて見ていきたいと思います。

ベンチャー企業の新たな資金調達手段である「株式投資型クラウドファンディング」開始から1年半-。

この手法を使った資金調達が加速しています。

 

※株式投資型クラウドファンディングとは?

非上場株式の発行により、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集める仕組みです。

 

金融機関から借入は行わず、株式投資型クラウドファンディングで資金調達を行うことによって会社の資本は増加します。

それに伴い金融機関の融資枠も空いてきます。

金融機関を一切仲介しない、新たな借入手法です。

当然ではありますが、金融機関の借入は資金使途、必要金額を行内で会議を行った上で融資を行っています。

基本は必要以上の融資はしないというスタンスです。

ベンチャー企業の場合、爆発的なスピードで成長することを掲げており、金融機関からの借入はあまり魅力的ではないと市場は感じているのではないでしょうか。

特に創業融資に関しては顕著に感じ取ってもらえるのではないかと思います。

手間(提出しないといけない書類)もコストも要する上に、金額は限られていることが多い・・・金利も高い・・

「希望の金額が金融機関から承認が下りなかった。どこで借入しよう・・・」

中小企業ではよくみられる光景で、私たちもこのご相談をお客様からよくいただきます。

スピードも早く、金額も大きく借入できる株式投資型クラウドファンディングはベンチャー企業には魅力的に映るのではないのでしょうか?

地方銀行はベンチャー企業の地方への誘致に積極的であり、今後株式投資型クラウドファンディングでの資金調達が加速することによって窮地に陥る、そのような時流があります。

 

金融機関独自での取り組みも始まっていますが、金額も限定されておりまだまだ改善の余地があると思います。

当社も金融機関コンサルに注力している背景もあり、今後の地方銀行の動きに注目していきたいと思います。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXLASGD02H2S_S6A101C1DTB000/

参考記事:日本経済新聞より

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【この記事を書いたコンサルタント】
財務支援部

船井総研の財務コンサルティングは、企業の業績アップを「資金と管理面」からバックアップする実行型コンサルティングです。
財務指標をただ算出してその上下を評価するのではなく、それらの指標をどのように経営判断、投資判断材料とするのか、持続的な成長を支える為に必要な資金調達額を最大にするための施策を検討、実行します。
攻めの投資を実現する際に最も大切なことは、その1期のみ最大の成果を出せることではなく、持続的に最大限の成長を継続することです。
それを資金面から実現する戦略をデザインします。

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