2018年9月度 B/S経営研究会 開催レポート<最先端FinTech視察クリニック>

2018年9月度 B/S研「最先端 FinTech視察クリニック2018」を開催

金融財務支援部では、2018年9月14日に「最先端 FinTech(フィンテック)視察クリニック2018」と題し、金融業界に革新的な知見・技術を提供するフィンテック企業3社の視察セミナーを開催しました。「具合が悪い患者さんが、町の名医のようなお医者さんに診てもらって元気になるようなものだ」との位置づけから“クリニック”と題されたこの視察セミナーには、B/S経営研究会の会員様中心に他業種の経営者の方にご参加いただき、当日は今までには考えられなかったような様々な金融業界の時流が発表されました。

特別講座①:株式会社お金のデザイン 代表取締役CEO 中村仁 氏

特別講座①では、「人とお金の新しい関係を作る」のミッションを掲げる、株式会社お金のデザイン・代表取締役CEOの中村仁氏より、日本国内のじぶん(個人)の資産運用の新しい形についてのお話がありました。同社は2013年に設立、創業5期で個人資産運用をロボアドバイザーに一任できるフィンテックサービス「THEO(テオ)」をリリースし、今注目の企業です。講座では、1,600兆円とも、1,800兆円ともいわれる国民の金融資産の大半が現預金のままで眠っており、資産運用を積極的に行うアメリカ等の諸外国に比べ、日本が資産形成下手な国であるという現状を基に、長期分散投資で資産を「守りながら増やす」ことの大切さが取り上げられました。また、当日は京都大学大学院特定教授であり、同社のアカデミック・アドバイザーを務める加藤康之氏より、資産運用の知識が根付かない日本において、低コストかつ生涯にわたって自動的に資産運用のサポートをしてくれるシステム「TEHO」のシステム詳細が紹介され、今後の資産運用の流れに大きな変化を与える可能性について語られました。

個人資産が企業経営にも絡む?:金融コンサルタント 大内修 氏

第一講座の最後には、『金融マンが書いた中小企業のための経営の勘所八策』等の著者でもある金融コンサルタントの大内修氏より、銀行・金融機関の「法律」とも言える金融検査マニュアルの廃止に伴い、実際に企業の融資動向にどのような影響があるのかをテーマに、特別講座が開催されました。
金融機関が決算書を活用した財務格付や、担保・保証という金融機関から見た「守り」に依存して融資可否を検討する時代は近く終焉を迎え、会社の事業性を評価して融資実行をするような時代が想定される…。金融業界から見れば、戦前と戦後、天地がひっくり返るようなこの時流の変化に際して、企業経営者自身が何に注意するべきなのかが語られました。

特別講座②:株式会社マネーフォワード取締役執行役員 瀧 俊雄 氏

場所を赤坂アークスビル移した第2講座では、2012年に設立し、わずか数年で東証マザーズ上場を果たした今をときめくフィンテックベンチャー、株式会社マネーフォワードの瀧取締役執行役員兼Fintech研究所長が登壇しました。わずか5期の間に年商40億円を突破する勢いを見せる同社の事業とはどういうものなのか、そして数人で創業した会社が上場に至るまでの資本政策とは、一体どんなものだったのかが紹介され、企業経営者にとって会社を運営するための必須要素である「資金調達」に関する素晴らしいヒントを得ることができた講座でした。

特別講座③:Tranzax株式会社 代表取締役 小倉隆志 氏

一向がバスで弊社丸の内オフィスに戻っての第3講座では、2社と同様にフィンテックを活用し、革新的な融資スタイルを提供するTranzax株式会社の小倉社長より、中小企業融資の現状を踏まえながら、同社が提供するサービスについて語られました。 「大企業が主に活用する金利であるTIBOR(タイボ)は、このマイナス金利の影響下で年々低下の一途をたどった一方で、中小企業が主に活用し、金融機関が自身で決めている短期プライムレートは、ここ20年一行に変化をしていない」。金利低下による恩恵の多くが、日本の企業の大半を占める中小企業まで行き届かない現状に対し、日常の受発注といった「取引内容」を活用した、決算書などの過去データに依存しない融資スタイルが紹介されました。

まとめ:時流を踏まえ、足跡を正しく把握する

今回のB/S経営研究会「クリニック」では、弊社丸の内オフィスで開催している通常例会とは異なり、時流を踏まえてどんどん成長しているフィンテック企業の視察を行うことで、今の金融情勢を正しく把握することで「あす」の経営に活かすことができるセミナーとなった一方、これまで決算書という形で実績を残されてきた中小企業にとっては、今までの金融業界のトレンドも学んだことで「そうはいっても、今までうちの会社は金融業界からどのような見られ方をされていたのだろう」と「足跡」を見直す機会にもなったかと思います。 次回例会は、2018年11月19日(月)。通常通り弊社丸の内オフィスにて開催され、テーマは「IPO(上場・株式公開)」についてです。初回のみ会員様以外でもお試し参加をしていただくことが可能ですので、よろしければ弊社までお問い合わせくださいませ。

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